smkw's diary - 名称未設定 のコピー 2

日記などその他雑感、眠れない夜の衝動的な書き物。

日記: 190324-190401_怠慢と令和

結局、転職活動については内定を3個もらった。社内開発と客先常駐を半々でやっているような会社から2個(採用先は社内)、完全に客先常駐だけの会社から1個。前者の2個で普通に満足だったので、そこから1個選ぶことにした……こうして就業の目処が立ってからというもの、怠慢な日々が続いている。

 

本当はこの4月の休職と退職のことで人事と話しあったり、内定先と承諾/辞退について連絡し合ったりし、あるいは継続的に勉強もしなくちゃなと思っているのだが、つい明日やれることを明日に回してしまう悪い癖を全開にしている。

お金もないので経済的な力で生活に無理やりメリハリを作ることも叶わない。修行僧のような精神性を求められるのは苦手だ(誰だってそうだと思うが)。とはいえ昨日は我慢できなくなって横須賀を1日散歩したりしているから、もうどうしようもなく幼稚である。単調な生活に飽きて仕事や勉強や文芸に打ち込むエネルギーを持て余している、そんな見方をしてもいい。

とにかく俺の人格は、常に一定以上の経済的な余裕がないと生活を適切なサイクルで回すことができないみたいだから、早く稼ぎたいと思う。ある程度の中流家庭でお財布事情に可もなく不可もなく育った人間はこういう傾向にあるのかもしれない。社会保険料が憎い。

 

今日は1日中布団とコタツを往復しながら読書をしたり、スマホのアイドルをプロデュースしたりするだけの日だった(イルミネーションスターズは素晴らしい)。それでも午前中は何とか気力を出して内定先に承諾書を送る程度のことはしたが、気づいたら何度かコタツで寝落ちして、夜まで短い睡眠と覚醒を繰り返しているような有様だ。平成が令和に変わったのは本当に“いつの間にか”だった。そこまで聴きこんでいるわけではないので特別な感慨はないが、Janne Da Arcも解散してしまった。春らしく世間の潮目を感じる。新社会人は全員早くうつ病になってほしい。

 

近頃はヘレン・マクロイを2冊読んだりしたが、もうこういう心霊系・幻想系はいいかな、もっと論理がゴリゴリした推理モノが読みたいと思って『龍神池の小さな死体』を読んでいる。元々和文で書かれているものはやはりスラスラ頭に入ってきて素晴らしい。これは稀少の中古本ゆえに本当に高かったので大切にしたいが、寝落ちするときによだれを垂らしそうになって、我ながら殺されても文句の言えない体たらくだった(そもそも2年くらい積読しているから体たらくは今更ではある)。

 

最近見た映画は「運び屋」が素晴らしかった。もう1000回ぐらい劇場で見てもいい。

予告編の段階では重たいサスペンスを感じていたが、全くそんなことはなく、前半は意外にまったりな感じ。随所でほほえましいシーンがあって和んだのだが、終盤にかけてサスペンスが強くなってからは、人生のどうにもならなさに対するあらゆる感情(巻き戻らない時間に対する後悔とか)が一気に押し寄せてきて凄かった。

全体的に抑制が効いた映画で、最後に刑事と対峙するシーンもじっくりと見せる幕引きになって最高だった。

サスペンスという一つのシチュエーションからはみ出して、そのキャラクターの人生にまで描写が行き届いているような、こういうジャンル越境的な映画は本当に秀抜だと思う。乗り遅れず見られてよかった。